作曲家が選ぶいい歌特集

銀色の道をなぜ買ったのか

音痴の私が、初めて買ったレコードで、おそらく最初で、最後になると思います。
20代の若い時、夜の街を面白い事はないかと、歩いていると、銀色の道が、聞こえたのです。
遠い遠いで始まる歌詞を聞いて、歌詞に引っ張られるように後戻りして、店に入ったのです。

 

何にためらいもなく、まっすぐにレコードを探して、買ったのです。
こんなのを何かに取りつかれていると言うのでしょう。
店を出てから、気分が落ち着いたのか、家には、プレーヤーが、ない事に気が付いたのです。

 

そこで、友人の家に行って、一緒に聞きました。
友人は、不思議だったのでしょう、音痴の私が、レコードを買ったいきさつを聞くのです。
自分でもなぜレコードを買ったのか、気に入ったからと、言うしかないのです。

 

歌詞と曲が、あなたには、私が、必要なんですと、引き寄せたと、言うのが、合っていると、思います。
40年過ぎて、故郷を遠く離れた、娘の嫁ぎ先の近くで、暮らす事になりました。
テレビの音楽番組で、銀色の道を聞いて、レコードを買った事を思い出し、自分の将来を暗示して、いたみたいと思うのです。

 

自分の運命は、レコードを買った時に決まったんだ、近くには、娘と孫がいて、時々来る、お金や物は、ないけれど、そのほかの事は、恵まれていると思うのです。

 

 

私が高校生のときに好きになった女性は、一回り上の方でした。
まだまだ子ども扱いされることに少し悔しさを覚えながら、必死に背伸びをしていた覚えがあります。
そんな私の思い出の曲は、尾崎豊さんの『OH MY LITTLE GIRL』です。

 

小さい頃からこの歌を聴いてきましたが、その片思いの女性とドライブをしていたときに車から流れてきたのです。
自分の気持ちがそのまま表現されているような歌詞を私はあの時じっくり聞き取り、カラオケに行ったときに彼女の前で歌いアピールしたのです。
近頃この曲が主題歌の映画が上映され、この曲が流れたとき真っ先に彼女との思い出が蘇ってきました。

 

結局その恋は最後まで実ることはなかったのですが、一回りも年下の私の言葉をしっかり聞いてくれた彼女のおかげで、私自身も素敵な大人になりたいと言う思いが強くなりました。
この片思いはいい思い出しかありません。
連絡はできなくなってしまいましたが、今もどこかで元気に暮らしていたらいいなと思っています。

 

 

 

幼い頃、父がギターで弾き語りしてくれた曲。
それが、『津軽海峡冬景色』です。
今思えば幼子になんという渋い曲をと思いますが、名曲は名曲です。

 

その後の人生、この曲との縁を感じながら過ごしてきました。
高校時代、仲間内でカラオケにいくことの多かった我々。
青森県の津軽地方出身であったためか、『津軽海峡冬景色』は当時の高校生は誰でも歌えるといっても過言ではなく、毎回誰かが歌っていました。

 

そして専門学校のカラオケ大会では、この曲で三位入賞を勝ち取りました。
二十歳を越える頃には、カラオケではもう私の十八番として不動の地位を確立していきました。
この曲を歌えばその日の調子がわかるというくらい毎回毎回歌っていました。

 

そして、最大の縁を感じた出来事が、新婚旅行です。
当初は入籍から半年後に海外を予定していたのですが、入籍後ほどなく妊娠がわかり、国内へ変更することにしました。
その際利用したのが、『上野発の夜行列車』である北斗星です。

 

奇跡的にチケットを入手することができ、旅行を楽しむことができました。
その後廃止が決まったため、最初で最後の乗車となりましたが、この縁を不思議に思わずにはいられません。
娘が産まれ、これからもこの名曲を伝え続けていきたいです。

 

 

 

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